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★☆Schwibbogen☆★

ドイツのChristmasゆかりの工芸品、Schwibbogen(シュヴィップボーゲン)です。

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★シュヴィップボーゲンの起源★

ヨハンゲオルゲンシュタットの鉱山で働く労働者たちは、クリスマスイブ(24日)を鉱山の入り口付近に設けられた部屋(Zechenstube)で祝うのが慣わしでした。その時、鉱山労働者だけでなく、採掘に欠かせない道具を作っていたBergschmiede(Berg は鉱山、Schmiede は鍛冶屋)も一緒にお祝いしたそうです。このお祝いをBergmette と呼んだそうですよ。 ふむふむ・・・。
ある年、テラーさんという鍛冶屋さんがアーチ型の金属製燭台をBergmette の席に持って来たそうです。これがシュヴィップボーゲンの原形001.gif この燭台には1778という年号が刻まれていたそうで、2003年にこの燭台のレプリカを作る際に詳しく調べた結果、その下に1740と刻まれていたことが分かったとそうです。このことから「現存する最古のシュヴィップボーゲンは1740年のもの」ということになったみたいですよ006.gif

★名前の由来★

Schwibbogen はもともと、壁と壁の間に渡して補強するためのアーチ型はりを指す言葉だったそうです。鍛冶屋のテラーさんが作った燭台がアーチ型だったことから、この名がついたのではということでした。なぜテラーさんがアーチ型の燭台を作ったのかは分かっていないそうですが、その図柄から天空をイメージしたものらしいですよ。

★シュヴィップボーゲンが広まるまで★

この燭台はもっぱら鉱山内で使われていたそうで、これが一般家庭に浸透するのは、大量に生産されるようになった20世紀かららしいですよ。アーチの中のモチーフも、様々なものが考案されるようになり、エルツ地方を越えて広まっていったそうです。発祥の地のヨハンゲオルゲンシュタットには、数メートルの大きさのものが設置されているそうですよ006.gif

by ecc_nagai | 2009-11-24 13:46 | Christmas:クリスマス