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Shostakovich

今日は、現在のロシアがソビエト連邦時代の時の代表的な作曲家、Dmitri Shostakovich (ドミートリ・ショスタコーヴィッチ; Дмитрий Дмитриевич Шостакович)の誕生日です。

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1906年の本日生まれ、1975年の8月9日没。
ちょっと専門的になりますが…
"tonal music" (調性音楽)の中で、"atonal" (無調性的)な主題を用いたり、時に"twelve tone music" (十二音技法)や "tone cluster"(トーンクラスター技法)などを用いた作曲家。当時のソビエト連邦や世界情勢を反映した、戦争や生死などをテーマにした重い曲が多い一方で、ジャズのフレーズを用いた軽快な曲も書いた人。

わけわかんない~ ですよね003.gif
つまり、普通に穏やかに楽しい気分で聴くクラシック音楽とは違う、時にどこか予測不可能な、人によっては『不快感』さえ感じる事もある、現代音楽の要素を多く用いた作曲家、ってことです。
ちなみに、私の母は現代音楽が大の苦手。どんなに素晴らしい曲を聞かせても(聞かせようとしても)、絶対にダメ。まぁ、あの人の場合、最初から決めつけて食わず嫌いな性格もあるだろうけど… 音楽や美術において人の好みは様々で当然なので、今は一切無理強いしません。というか、するだけ無駄だし… こればかりは仕方が無い。時に、複雑なハーモニーのルネサンス音楽やバッハ、シューマンやドビュッシーでさえも、「うるさい!」と言う人なので。

でも、私はこの時代の作品も好きです。何とも複雑な音楽理論なんですが、結構得意でして...  数学は嫌いですが、数学的要素の音楽理論は大得意です。アメリカ人学生たちが苦労していた問題をあっさり解いてしまったので、結構サーッとひかれたのを覚えていますが037.gif  って、何の自慢にもならないけど。

さて、Shostakovichと言えば、この曲! 聞けば分かると思います。第1楽章も素晴らしいよね...
Symphony No.5 4th movement 『交響曲5番第4楽章』
良い時代ですよね~★ 今は亡きBerstein氏指揮New York Philharmonic(ニューヨーク・フィル)のこの曲がYoutubeで見れる!!!



Mravinsky(ムラヴィンスキー)氏指揮のLeningrad Philharmonic (レニングラード・フィル)も素晴らしい!!!



やはり、この曲は勢いが無いとね。一度San Diegoでこの曲の生演奏を聴きましたが、指揮者によって45分から50分はかかる曲。何でもそうだけど、交響曲は結構長い。その中で、この最終楽章がゆっくり始まると、超・ガッカリする!!! 頼むから、エネルギッシュに終わって!!! って思うのよね。 まぁ、人それぞれ好みはあるんでしょうけど。以前、日本人指揮者のS・Y氏によるこの曲を聴きましたが、ゆっくりだし勢いが無いし、楽譜通り丁寧にまとめてますーって感じで、ちっとも面白くなかった。嫌いな指揮者じゃないんだけど、この曲に関しては、うーむ015.gif 正直、つまんなかったのよね。本当は畏れ多くて、こんな事は言えませんが... 好みの問題だと思います。

チェロソナタや弦楽四重奏など、素晴らしい曲はたくさんあります。久しぶりにShostakovichの室内楽を聴いていますが、改めて感動してしまう。

たまには、じーっくり楽譜を見ながら音楽を聴くのもいいものです。

by ecc_nagai | 2013-09-25 23:16 | Music:音楽