Debussy...

Debussy(ドビュッシー)と言えば、"Clair de lune" 『月の光』が有名ですが、もっと素敵な曲がたくさんあります。
大学で演奏コースを専攻すると、3年生にJunior Recital(30分以上)を、4年生にSenior Recital(60分)をしなければ卒業できません。ソロリサイタルなので、repertoires(何故か、演奏曲目を『レパトワ』とフランス語読みするのが一般的)を専任講師と選曲するのですが、これが結構大変で・・・008.gif しかも、リサイタル1か月前にオーディションを受けて合格しないと演奏する権利をもらえないという過酷さ。ちゃんと審査員の教授を3人選んで承諾を頂かなければならないという面倒くささ・・・もう、あのストレスを味わうのは嫌です。幸運にも、私は両方一発合格しましたが(何の自慢?)、不合格で泣き崩れる人たちもいました007.gif 再チャレンジ出来ますが、不合格だったら凹むよね・・・私なら、ガックリしてしまう。その分卒業は遅れるわけだし・・・
さて、私はSr.RecitalでBach、Beethoven、Chopin、Liszt、Takemitsuに加え、Debussyの"Images I" 『映像 第1集』を選びました★ 3曲からなる曲集ですが、特にこの1曲目の"Reflets dans l'eau" 『水の反映』が大好き053.gif 技術的にも高度なテクニックが必要とされる曲ですが、何故かしっくりとハマってしまった曲。久しぶりに弾いても弾けてしまうほど、指が覚えています。本当に水のイメージが湧いてくる、素晴らしい曲。

        

今は亡きAuturo Benedetti Michelangeliによる演奏ですが、あまりに完璧すぎて怖い。ミスが無い演奏。あり得ない。

さてさて、Debussyは多くの曲集を残しました。『映像』は第2集まで。"Estamps" 『版画』や"Suite Bergamasque" 『ベルガマスク組曲』、"Children's Corner" 『子供の領分』は特に有名。そして私が最も好きなのが"Preludes" 『前奏曲集』。第2巻までありますが、それぞれにタイトルがついています。でも面白いのが、楽譜の終わりに小さくタイトルが書かれてあるという事。これは各々の曲に対する固定観念に縛られないようにとの、Debussyの配慮です★ 素敵です。
"Impressionism" 『印象派』に属するDebussy。大学時代、音楽と絵画の関係についての授業も取りましたが、やっぱりルネサンスと印象派、近・現代の関連性が面白かった! 特に印象派はモネやドガ、ルノワールやセザンヌ、ゴーギャンといった名高い芸術家が多いので、とても充実した内容。楽しかったな・・・

DebussyのPreludesの中でも最も有名なのが『亜麻色の髪の乙女』ですが、私は"Bruyères" 『ヒースの茂る荒地』が大好きです。

        

『ヒース』とは、本来はイギリス北部、アイルランドなどにおける荒地のこと。そこでは背の低い植物が群生するので、そのような植物のことを指してそう呼ぶ場合もあり、秋に花を咲かせる野草のことです。ガーデニングをする人なら知っていると思うのですが、『ヒース』とはエリカ属の、ジャノメエリカ(Erica canaliculata)やエリカ(Erica vulgaris)を指すことが多く、『ヘザー』、『ヒース』又は『エリカ』とも呼ばれています。
この曲を聴くと、↓のようなイメージが頭に浮かぶ・・・美しい夕焼けに染まるheathの群生・・・
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また長くなってしまいました・・・音楽の話になるとマニアックで長くなってしまいます037.gif

by ecc_nagai | 2011-02-18 11:50 | Piano:ピアノ