人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Bach...

Johann Sebastian Bach is, at least to me, the top of the top 10 composers of all time.
Bach..._a0136626_1441180.jpg

J.S.バッハは、数ある作曲家の中でも常にトップにいる作曲家。バッハが残した業績は過去300年のクラシック音楽界に多大な影響を与えています。天才の中の天才。あのモーツァルトも愛し尊敬したバッハ。
私の中でも常に怖い存在のバッハ。彼の曲を勉強するにはエネルギーを要します。poliphony(多声音楽)を確立させ、ピアノでは2本の手で3~5つの独立したラインをそれぞれに表現する技術が必要です。“メロディーに対する伴奏”のシンプルな演奏法ではありません。すごく複雑でとても頭を使う、難作業。これに一旦のめり込むと、そこから脱出出来ないような錯覚さえ覚えてしまうほど。そして、バッハの複雑なpolyphonyからヘンデルやモーツァルト、ハイドンのシンプルな美しいメロディーラインに移った時の穏やかなこと・・・ この対比が面白すぎて、音楽を勉強し続けているような気がします。

さて、今週私がどっぷりハマってしまった曲が、このJ.S.バッハのヴァイオリン・ソナタ BWV1005の第3楽章のLargo。仕事をしながら、久々にArthur Grumiaux(アルテュール・グリュミオー)のレコーディングを見つけて聴きだしたら、止まらない。Grumiauxの演奏するバッハは全て持っていますが、久々に聴き入ってしまいました。不思議と長年持っているCDでの再発見が多いです☆
その中のBWV 1005のLargo。実はテレビCMでも使われる、名曲中の名曲。皆さんも、一旦耳にすれば「あ~、聞いたことある」と思うかも・・・ 素晴らしく美しいライン。シンプルだからこそ難しい曲。
C Major(ハ長調)のソナタなのに、何故かこの曲だけはF Major(ヘ長調)。音楽理論的に言えば、FはCのsubtonic。
何でバッハはこの曲だけをsubtonicにしたのかしら・・・そんな事を考え出したら、知らずにはいられなくなって、今解析中です。一度不思議に思った事はとことん納得がいくまで知りたい・・・音楽に関してはそんな感じです。他の事にももっと興味を持ったらいいのに・・・よく周りには言われます。

さて、この曲のbest interpreter(解釈者)は絶対にHilary Hahn(ヒラリー・ハーン)。
Bach..._a0136626_1443654.jpg

私が勝手に思っているだけですが、そう思っている人は世界中に多いはず。Hilary Hahnはアメリカ出身のviolinist。彼女のCDも持っていますが、バッハじゃないのよね・・・彼女の演奏するLargoはYouTubeで試聴できます060.gif 演奏会のアンコールらしくて、日本語で「バッハのラルゴ」と本人が言ったので、日本での演奏会でしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=ehMzxd5cKH4&feature=related

他にも素晴らしいviolinistはいるし、日本人の五嶋みどりや諏訪内晶子の演奏も素敵だけど、グッと涙をこらえきれなかったのがHilary Hahnのこの演奏かな・・・
是非、お聴きください060.gif 魂が癒やされる・・・そんな演奏です。

生まれ変わったら、violinistになりたい・・・子供の頃からそう思ってやみません。

by ecc_nagai | 2010-07-15 14:23 | Music:音楽