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Richter

旧ソ連時代、のちに巨匠と呼ばれるような素晴らしいピアニストが数多くいました。
そのうちの一人に、Sviatoslav Richter(日本語ではスヴャトスラフ・リヒテル)がいます。
偉大なピアニストでした。
1915年、3月20日ウクライナ生まれ。1997年8月1日没。

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彼が亡くなったとき、私はアメリカにいましたが、
ショックを受けたのを覚えています。
今年、没後20年… あれから20年。時が経つのは早いものです。
どうしてもプロコフィエフの戦争ソナタのイメージが強くて、
なんか怖そうな厳つい面相のピアニストだと思い、
なんとなく敬遠しておりましたが、最近になってもの凄く気になり、
つい先日の自分の誕生日プレゼントにCDを購入しました。

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レビューはとても良かったので、期待しておりましたが、
期待を大幅に超える素晴らしさ… じっくり耳を傾けております。
最近勉強しなおし始めたJ.S.BachのWell-Tempered Clavier
(平均律クラヴィーア曲集)です。
Book I & IIの両方とも収録されており、ピアノはBoesendorfer(ベーゼンドルファー)。
素晴らしく優しい音色のピアノです。
どのPrelude & Fugueを聞いていても涙の出るような美しさ。
Prokofievのイメージが強すぎましたが、とんでもなかった。
偏見とは恐ろしいものだと改めて実感。
このセットは宝物だわね…
今年没後20年のRichter。彼の素晴らしさと偉大さを実感する日々です。

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by ecc_nagai | 2017-02-24 11:09 | Piano:ピアノ

C♯ Minor / cis moll / 嬰ハ短調

平均律クラヴィーア曲集 第1巻より



やはり難しい… PreludeはまだしもFugueが。
5つの音をどう響かせるのか。
Counterpoint(対位法)の知識があっても、
頭の中で理解していても、
実際に音に出すと難しい…
しかも、このFugueにはキリストの受難が暗号のように隠されてます。
十字架を背負ったキリストの受難とかね。
Bachはルター派の敬虔なキリスト教信者だったので、
自分の音楽にその精神を自由に取り込んでいます。
知らないと淡々と弾いてしまいそうですが…
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by ecc_nagai | 2017-02-05 14:42 | Piano:ピアノ

Talking About Control

J.S.Bachが65歳の生涯で書いた曲は1000曲以上あると言われています。
管弦楽&協奏曲などの合奏曲、
弦楽器と鍵盤楽器、木管楽器と鍵盤楽器など、アンサンブルで演奏される室内楽曲、
ヴァイオリンソロ、チェロソロなどの楽曲、
管弦楽と合わせたオラトリオやミサ曲、受難曲、カンタータなどの声楽曲、
そして名曲ぞろいのクラヴィーア曲(鍵盤楽器)。
ピアノを専門に学ぶ人は避けては通れない作曲家です。
学べば学ぶほど深く、難しく、美しく、切なく、指のコントロールに悩まされる曲ばかり。
そんな数多くのクラヴィーア曲の中に、「平均律クラヴィーア曲集」があります。
ピアノの鍵盤を想像していただきたいですが、白鍵はドからシまで7音、
その間の黒鍵は5音あります。
ド-ド#-レ-レ#(ミ♭)-ミ-ファ-ファ#(ソ♭)-ソ-ソ#(ラ♭)
-ラ-ラ#(シ♭)-シ
英語だと、
C-C#(D♭)-D-D#(E♭)-E-F-F#(G♭)-G-A♭(G#とはいわない)-
A-B♭(A#とはいわない)-B-C

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日本ではドイツ音名が主流だそうですが、私はアメリカで勉強したので
ドイツ音名は全く知らないし、知らなくても問題ありません。
この12音階の長調&短調全ての音階でBachはプレリュードとフーガを作りました。
しかも、その曲集は2巻! 英語ではBook I & Book IIと表記されます。
つまり、1巻24曲なので、全部で48曲!
全てが素晴らしい曲で、Bachの脳はどうなっていたのか、
どうしてこんなに完ぺきな曲が書けたのか、死後267年たつ現在も研究がされています。
Bachは「鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能となるように」これらの曲を作りました。
あのBeethovenやChopinも全曲学び全曲弾けたという逸話があります。
BeethovenがBachの影響を大きく受けているのは、明らかですからね。
どれも好きでどれも素晴らしくて、どれも難しい。
私は今年、頑張って全曲を弾こう!(弾けなくても分析はしよう)と思っております。
目標を立てるのは自由なので。
ただ、フーガは難しいのよね…2つの手で5つの独立したパートを持つ
フーガもありますから。それをきれいなハーモニーで表現するのは難しい。
学生時代、自分の気に入った曲のみピックアップして何曲か学びましたが、
この年齢になって改めてその素晴らしさを実感するというか何というか。
Bachの曲全曲を知るまでは死ねない…なんて、思ったりもします。

さて、動画はそんなBook IIからト長調のプレリュードとフーガ。
Bachのト長調は太陽のような明るさと温かさが特徴で、
ト長調の名曲は数多くあります。
ピアニストの指のコントロールが素晴らしい。
私もこんなコントロールほしいです… great dexterity.


毎日全曲聞いていたい気分です。



by ecc_nagai | 2017-02-02 12:40 | Piano:ピアノ

何となく

今日はProkofiev(プロコフィエフ)が聴きたい日で…
私はこのソナタ第2番が一番好きです。



演奏はBoris Bermanによるもの。

何度聴いても良いなぁ… ルネサンス、バロック、古典、ロマン、印象、近現代…
どの時代にも素晴らしい作品があり、飽きません。

by ecc_nagai | 2016-02-19 16:36 | Piano:ピアノ

Dina

今年のショパン国際ピアノコンクールの審査員は、すごい顔触れ。マルタ・アルゲリッチや、ゲーリック・オールソンもいたようで…
その中に、ディーナ・ヨッフェがいました。
小学校高学年の時に、母に連れられて行ったピアノリサイタル。
彼女のピアノリサイタルでした。さすが、ショパン国際ピアノコンクールで2位入賞した方だけあって、素晴らしいショパンのプログラム。すごく強烈に心に残っています。その方が審査員の一人だったそうです。
2013年に亡くなったDinaは、この人の名前から頂いたっけ。
Dinaを思い出します。

I miss you immensely, sweetie...

まだ、この家のどこかにいるような気がします…

by ecc_nagai | 2015-10-23 01:01 | Piano:ピアノ

Chopin Competition 2015

5年に一度のショパン国際ピアノコンクールが現在ワルシャワで開催されています。
ネットでその結果や中継など見れるのが嬉しい。
ショパンの曲のみで競い合うコンクール。
世界の素晴らしいピアニストたちが技術と感性を競い合っています。
今週土曜日17日はショパンの命日。
この日、ワルシャワの教会でショパンの死を悼み、モーツァルトのレクイエムが演奏されます。
これは毎年の恒例行事のようですが、何とも素敵な選曲です。
死を悼むのに素敵とは不適切な表現かもしれませんが、それだけ素晴らしい曲。
前回の優勝者のロシア人女性の演奏は素晴らしかった…
今年は、どの国のどんな人が優勝するのでしょうか。
とても楽しみです。

by ecc_nagai | 2015-10-13 12:15 | Piano:ピアノ

練習

最近、毎日のようにピアノを練習しています…
学生時代は、6時間以上も練習したっけ。
2時頃に授業が終わって、Practice Roomに引きこもって、結局帰るのが9時、10時ってのがざらだった。そのあと、家では勉強。今思うと、猫ちゃんたちには可哀想なことをしてしまった。
そんな事を思いながら、ひたすらBachとMozart、Brahmsの曲にのめり込んでいます。
そうそう、ボケ防止に両手を使う楽器はとても良いそうです★
ピアノは特に、左右全く違うラインを演奏するから脳に刺激が与えられるのだとか。
数年前、MRIで脳検査をしてもらった際に、「脳が若い」と言われたのが嬉しかったなぁ…
毎日二ヶ国語を使う日々、毎日両手で音楽を奏でる日々。
私にとっては当たり前のことだけど、それが脳に良い影響を与えるとなると、尚更やめるわけには行きません。

by ecc_nagai | 2015-10-08 10:49 | Piano:ピアノ

Depressing Friday

昨日からの雨のせいで気分は憂うつ。
明日は土曜日ですが、一週間で一番忙しく朝早くから夕方遅くまでノンストップで教えているので、喉がからっからになって、頭のくらくらする日なので、これまた考えただけで憂うつ。
日曜日は日曜日で気温がグーンと上がりそう。これまた憂うつ。

憂うつだらけのことで、気が滅入っています。
しかも、昨日は大量の成績表を見て、吐き気に襲われました…
子供たちの評価をすることは得意ではありませんが、講師として保護者の皆様に学習状況を伝える大切なもの。いつも手書きをしていましたが、今回はコンピューターでタイプさせて頂きたい… 本年も大勢の生徒に囲まれ、本当に嬉しいのですが、この時ばかりは手首が腱鞘炎になるのではと思うほど大変。しかも、一人の生徒の成績表を書くのに大体20~30分はかかるので、それかける生徒数… 気が遠くなります。

今日はこれから別の研修。やる事だらけで、ますます頭が痛い。こんな事なら、早く始めておけばいいのに、と誰かさんに言われそうですが、この成績表だけはやはり学期末にしか書けませんからね。早く書けばよいってものでもないので。
夏休みの宿題も出来上がっていないし、本当、どうしよう~ 歌って笑って何とか切り抜けるしかない。

こんな時に聴きたくなるのがScarlattiのPiano Sonata060.gif
あ~あ、今年の夏休みも遠出が出来そうにありません。

聴き比べは面白い★ どちらも好きな演奏です。

私はこのアメリカ人ピアニストのMurray Perahia(マレー・ペライア) ↓ の演奏が大好きです。彼のGoldberg Variationsは毎日聴いていますが、全然飽きません。San Diegoで彼の演奏を聴きましたが、本当に鳥肌が立つほど素敵でした。



今は亡きイタリアのピアニスト、Auturo Benedetti Michelangeli(ミケランジェリ) ↓ の演奏も興味深い。かなり昔の映像なので音が良くないですが、ミスが全くない無表情にさえ思える演奏ですが、違うんだよね~ とても奥深い。



Have a nice Friday★

by ecc_nagai | 2014-07-11 09:37 | Piano:ピアノ

Holbergつながりで

グリーグの"Holberg Suite" 『ホルベア組曲』は5つの小曲からなる組曲。(6曲と言われもいるけど、第3曲はガヴォットとミュゼットがセットで1曲になってるし… 解釈は様々だろうけど。)
20世紀の作曲家が『古い時代の様式』、つまり17世紀のバロック音楽の様式に合わせて作った組曲。
そもそも、ホルベアとは『北欧のモリエール』とも呼ばれる文学者ルズヴィ・ホルベア(1684年-1754年)のこと。ホルベアはグリーグと同じノルウェーのベルゲンに生まれた作家で哲学者。当時ノルウェーがデンマーク統治下にあったから、主にコペンハーゲンで活躍したとか。
なるほど、だから『デンマーク文学の父』と呼ばれているのね…
それで、1884年のホルベアの生誕200周年を祝う記念祭の為にグリーグが作ったのがこの曲。
第1曲の前奏曲が大好きですが、同じように好きなのがこの第2曲のサラバンド。
ため息が出るほど美しい曲だと思います…

この人の演奏、本当に素敵です。音色とはよく言ったもので、音にも色があります。その色がとても美しくブレンドしている感じ。すごく繊細な演奏だけど、深い表現力。色々な音色が楽しめる演奏です。



良いなぁ、この曲。本当、ため息が出るほどのgreat interpretation...本当、良い曲。
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by ecc_nagai | 2014-05-21 23:39 | Piano:ピアノ

聴き比べ

ただでさえ憂うつな水曜日の朝だというのに、この天気。
益々気が滅入る… ということで、こんな時は仕事をしながら音楽を聞く(聴く)。
大好きなノルウェーの作曲家、Griegの”Holberg Suite" 『ホルベルク組曲』(ホルベアともいう)より、
"Prelude" (前奏曲)

この人の演奏は繊細で美しいと思います。↓ ペダルも適度で心地良い響き。



この方は日本を代表するピアニスト。田部京子さん。実はわたくし、数年前に彼女の公開レッスンを受けました… 素晴らしいアドバイスを頂いて、終始感動しっぱなしだったのを覚えています。



さすがプロの演奏。ペダルは少ないけど、かと言ってドライ過ぎず…素晴らしい響きとメリハリの良さ。
いつもスカッとする演奏には感動します。

同じ曲でも弾く人によって全く違った印象を与えるからこそ、クラシック音楽は素晴らしい。クラシック音楽は眠くなるしつまらない…と言う人は大勢いますが、えーって感じ。つまらない曲もたくさんあるけど、つまる曲もたくさんある。知らないだけよ… まぁ、私の場合は好きだからこそ感動したり鳥肌が立ったりするわけですが。
最近、ある程度メジャーな作曲家の曲を全曲聴かないで死ぬのは惜しいな、と思うようになりました。

Have a nice Wednesday★

by ecc_nagai | 2014-05-21 09:56 | Piano:ピアノ