役に立つと思います
取り上げられるテーマにもよりますが、
時折NHKで放送される『ウワサの保護者会』という番組を見ることがあります。
私には子供がいないので、保護者の皆様の親の気持ちがわかりません。
わからないからこそ、こういう番組を見て学ぶことがあります。
先日のテーマは『不登校』。
今回のようなこの番組を見ていて、「大勢の保護者の方が見たらいいのになぁ…」
と思いましたね。
例えば、不登校の問題の抱えていない親御さんも、こういう番組を見れば
そのような問題を抱える方々に対する偏見も減っていくだろうし。
つらいのは不登校を経験している真っ最中の子供たちだから。
義務教育だから学校に行かなくてはいけない、という考えは古い。
というか、『教育機会確保法』で義務教育の期間であっても
休むことの必要性と学校以外での学びが協調されていますからね。
学歴重視の考えも古いです。
成績優秀者だけが通う高校に進学したから、名門大学に進学したから、
大手企業に就職したから、勝ち組! な~んて、絶対にない。
義務教育の過程での学力のみが人生を左右するわけじゃないし、
義務教育の過程で赤点ばかりとっていたとしても、
手に職をつけながら社会のルールをしっかり守り、
気持ちの面で豊かな生活を送っている人も大勢いますね。
だからこそ、日本の教育制度は良くないなぁと思う。
アメリカのように、何歳になっても大学に通える制度がもっとあれば、
もっと充実した社会人生活を送れるだろうし、
そういう社会だったら、どうしても学校にいけないという子供たちも
その親御さんたちも、いつか学びたくなった時に学べばいいし学べるよ、
と、大きな気持ちで見守ることも出来るのでは…と思う。
人の学び方は様々。学校での集団生活がどうしても合わない人は
無理しなくてもいいのに、って思います。
自分のレベルに見合った学習ができない環境(学校)に
毎日強制的に行かされる子供たちの気持ちを思うと、とても切なくなります。
そして、「自分に問題がなかったからわからない」と頭ごなしに
自分の子供を理解しようとしない親をもつのは本当に辛いだろうな、と思います。
常にテストの結果ばかりを気にして、そのプロセスに目を向けようとしない親は
実はとても多くて、「塾に通わせているのに」とか「お金をかけて習わせているのに」と、
結果のみで子供たちを傷つける言葉を浴びせる親が多すぎます。
私から言わせてもらうと、「じゃあ、あなたはいつも90点以上取ってたわけ?」
「成績優秀でオール5だったわけ?」です。
そんなことないくせにね~ってね。
まぁ、成績優秀で素晴らしい学歴をお持ちの保護者の方もいますが…
自分が辛い思いをしたから、子供にはそういう思いをさせたくない、という
親心もわかるけど、
親と子供は別人格ですからね。思い通りに行くと思ったら大間違い。
親子であって、でも他人ですよね。
韓国に住む友人のコーチングでも学んだことですが、
「親は子供を愛しているのなら、『こうあるべき』という
親の気持ちを押し付けるのではなくて、子供の気持ちを聞いてあげること。
思いやりが期待になり、期待がコントロールになり、
期待通りにいかないと『恨み』になり、
『私がこんなにしてあげたのに』になり、結果重い。
子供からすると『頼んでいないのに』になってしまう」と。
正直キツかったなぁ。当教室に来る生徒の大半は、『親御さんの気持ち優先』で
通い始めているはず。
5歳児が「英語学びたい!」って余程じゃない限り言わないだろうしね。
もちろん、中には最初から英語が好き好き!の子もいますよ。
今回のテーマは、本当に学ぶことがたくさんありました。
ちょっと気持ちが向いたとき、ぜひこの番組に目を向けてみるのも
良いかもしれません。
by ecc_nagai | 2017-08-30 15:58 | つぶやき