Dead Poets...

1989年作の映画、『いまを生きる』
原題 "Dead Poets Society"


当時中学生だった私は、この映画に強烈な衝撃をうたれたのを覚えています。
高校生になり、再度見て別の感覚で涙し、
アメリカに渡って大学生になった時も、再度見てまた別の感覚で涙し、
大人になって講師として大勢の生徒たちや保護者と関わるようになって、
また別の感覚で涙しました。

あの時代、親の言うがままに人生のレールを敷かれ、
どれだけ大勢の若者が苦悩したのか。
一昔前の日本でも同様のことがありました。
今でもあるのかしら…?

親が子供の将来の選択を勝手に決め、
「医者」なら「医者」の道しかないように追い詰めていく。
子供の熱意などお構いなし。
医者になって一人前になるまで、
親がどれだけの犠牲を払って子供のためにお金を使い、
環境を整えてあげているのか、なんて言われてもね。
冗談じゃない、って、私なら猛烈に反発しそう。
でも、反発できずに極限の選択をしてしまう人もいる。
多感な高校時代のそんなやり取りを見せてくれる映画です。

もう27年も前の映画なのね…
今は亡きロビン・ウィリアムズが素晴らしい。
役柄とは言え、こんなに素晴らしいのに、
自らの命を絶ってしまったのが本当に残念です。
私の中では、いまだに信じられない、悲しいことでした。

昨日から3週に渡り、高校2年生クラスにて見せています。
舞台は今から約60年前のアメリカ東海岸。
今とは全く環境も違うし、もちろん文化も違うアメリカ。
でも、高校生が感じること、高校生の心を開いてあげたい先生の熱意、
人間の心の葛藤や歪み、押し付けの無意味さなど、
現代の高校生にも何か感じるところがあると思い、
この時期だからこそこの映画を選びました。

私は、きっと高校生と見ながら、また涙するんだろうなぁ。
人生には学校の試験で良い点数を取るだけではないこと、
仲間を大切にしながら相手を思いやることの大切さなど、
何か感じてくれると嬉しいです。



by ecc_nagai | 2016-12-16 10:23 | Movies:映画