親友

アメリカで苦楽を共にした友人は数多くいますが、喧嘩しても何だかんだ言って本音で言いあえた友人は少ない。そんな中、私がアメリカでの学生生活を始めたその瞬間から今の今まで友人と呼べる人がいます。
彼女は、一応日本人ですが、お母さんが韓国人で今は亡きお父さんが韓国人と日本人のハーフ。
生まれも育ちも広島ですが、ハワイの高校を卒業し、本土の大学に入学。
とても賢い人で、大学院を卒業後、日本では関西の大学で助教授にまでなった彼女。
今もFacebookを通してやり取りはしていますが、今年の1月に大変な状況だったことを知りました。
韓国人のご主人と結婚し、二人の可愛い息子ちゃん達をもうけ、幸せな生活を送っているものだとばかり思っていました。でも、いつの間にか離婚をし、二人の息子ちゃんと共に韓国へ。もともと韓国語もネイティブ並みに話せる彼女は韓国に移住し、日本と韓国の大学で教鞭をとる生活。
そると、1月の後半に大変な投稿を目にし…

長男のTちゃんが、ステージ4の脳腫瘍で大手術をし、韓国の病院での闘病生活を送っているとの事でした。

痛々しいほど包帯を巻かれて、まだ意識が無さそうな状態の術後の写真。
その後も、大変な放射線治療を経て、入退院を繰り返すTちゃん。
普通なら、そんな姿さえ写真に収めておくのも辛いだろうに、彼女は写真と共に経過報告をしています。必死にその病状と治療報告をしながら、彼女なりに心の整理をつけているのでは…と思いながら、この2か月間を過ごしてきました。本当なら、傍に行って手伝ってあげたいほど。日韓間を行き来し、アメリカにもたびたび仕事で行っている様子。それでも、前向きに人生を楽しむ様子もうかがえる…
あらためて、彼女の強さに感服です。

20年以上友人関係にあっても、今となってはなかなか会えない… でも、強い彼女の弱い面を知っている私としては、本当に切なく哀しい思いで毎日彼女の投稿をじっくり読んで見守っているだけ。

退院を許可されても通院は欠かせない息子のTちゃん。車椅子に乗ってバスで病院に行こうとする友人とTちゃんは、韓国のバス事情の嫌な差別をも投稿していました。車椅子でバスに乗ろうとすると拒否されたり、嫌な顔されたり… 建物の中でも、エレベーターに車椅子で乗ろうとすると、乗れないようにみんな慌てて乗り込んで、「乗れないよ」と言われる…とか。何て酷い!!!と思っても、お国が変われば…という感じでしょうか。日本で闘病できないものか、と言いたかったけど、そこは韓国人の元夫との何かがあるのでしょう。もちろん、家族間で決めたことでしょうから、私がとやかく言う場ではないと思って何も言わない事にしました。

障害や大病を患い、大変な思いをしている子供たちがいる一方で、信じられない虐待の報道。
何でこんな事が起こるのか… 何の因果があって… とさえ思ってしまう。

不公平な世の中を恨んでも仕方が無いので、前向きに出来ることを真摯に取り組んでいくしかないですね。私は彼女から色々な事を教わり、考えさせられ、何より人種間の偏った考えを持つことの恐ろしさを教えてもらいました。恩人のような友人が辛い日々を送っていると思うと心が痛みますが、彼女が頑張っている姿を見て自分も頑張らねばと思う日々です。

by ecc_nagai | 2016-03-30 11:41 | My Fridends:友だち