Useful Expressions 3

『座ってください』と相手に言う時の表現で、教科書通りだと相手(ネイティブ)の気分を害することがあります。
教科書や問題集では、

Please sit down.

と、"please"をつければ丁寧な表現になります、と教えています。

ところが、これが、英会話では間違いになることがあるので気をつけたいところ。
何でもpleaseをつければ良い、と思ってはいけません。
ネイティブにはなれませんが、ネイティブ並みに少しでも英会話を習得したければ、こういう微妙なニュアンスの違いを学ぶ必要はあります。
普段、私もレッスンではそこを気を付けて使っているつもりですが、どれだけの生徒がそれを分っているのか…

さて、人間同士の人間らしい会話で『お座りください』と相手に促す際は

"Please have a seat." や単純に "Have a seat." です。

たまに、"(Please) be seated." という表現も見聞きしますが、これは公的でかしこまった表現。よく、法廷でJudge(裁判官)が出てきたとき、"All rise." (起立ください)と言われて法廷にいる人が全員起立し、裁判官が座るのと同時に "Be seated." と言われているのを見聞きしました。そうそう、アメリカでは実際の裁判がテレビ中継されています。"Court TV"といって、ケーブルテレビで一日中実際の裁判の様子がモザイク等無しで見れるんです… 文化の違いです。

こういう状況状況で表現を使い分ける必要があります。
本当の意味で命令口調の時は"Sit down."と言うのを聞いたことがありましたが、今思うと、アメリカでの生活中に"Sit down."と言われたことは無かったです。会話の中で、「その時、私たちは床に座ってたのよ」と言う時には、"We were sitting on the floor then."とは言いますよ。"We were having a seat then."とは言いません。
こういう使い分けは、生活しながら身についてくるもので、日本にいながら教科書学習のみで英語を学んだ人には分らない違いだと思います。でも、グローバル化の時代に『知らない』『知らなかった』では済まされない時代になっていますよ。日本の英語力の低さの問題は、まさにそこだと思います。教科書=正しい、とは限らないですからね。あくまでも、教科書なので…

by ecc_nagai | 2015-11-02 11:36 | English:英語