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Quality of Life

今日Dinaは大好きな『たんぽぽ』の先生にお灸をして頂きながら、リラックスしたひと時を過ごしておりました★
抜糸をしてから初めての『たんぽぽ』の先生。思いのたけをぶちまけてしまいました。
大学病院無しでは生きながらえなかったかもしれないDina。感謝の気持ちはありますが、様々な面で疑問を抱き出した今日この頃。その思いをわかってくれるのは、やはり信頼できる心優しいホームドクターです。
辛い思いを必死にこらえながら生活してきた1年。でも、やはりDinaをそう簡単に諦めるわけにはいかない。あんなに大きな手術を乗り越えても必死で生きようとしている動物の命を見捨てるわけにはいかない・・・と先生に涙ながらに話していました。
「もう十分に生きたんだから」とか、「ペットごときにそんなに大変な思いまでしなくても」と、辛い言葉を聞かされて来た1年。そのたびに、心は深く傷ついたものでした。
確かに、猫や犬の命は短い。人間よりもはるかに短いのはわかっていても、出来る限りのことをして上げたいと思うのが飼い主の心情ではないか。
今日もお灸をして頂きながら、先生には「Dinaちゃんは本当に運の強い子ですよ」と言われました。普通ではここまで生きながらえないだろう・・・と。だからこそ、そんなに簡単に諦めてはダメだと強く言われました。来週は手術の際に切り取った腸と肺の検査結果が出ます。岩大の主治医は「あまり良い結果ではないだろう」と言っていたけど、それならそれでDinaの"Quality of Life"を充実させてあげましょう・・・と。水曜日はどん底にいて何も手につかない状態でしたが、今日の『たんぽぽ』の先生の言葉で前向きに向き合う決心がついたような気がします。いずれは悲鳴を上げることになるであろうDinaの体ですが、San Diegoから連れて来る時に、『最後の最期まで面倒を見続ける』と誓った限り、何としてでもそうしてあげようと思います。
San Diegoで過ごした5年間よりもはるかに長い時間を過ごした日本での生活・・・
辛く苦しい想いだけはさせたくないと思います。
後は、『たんぽぽ』の先生にお願いして、少しでも楽にお家でみんなに愛されて最期を迎えられるよう家族も心の準備をしておかなくてはいけません。辛いですが、今日の先生の言葉で気持ちが楽になりました。
昨日まで「何のための手術だったのか・・・」と手術を決めたことに罪悪感ばかりを感じていた私ですが、ほっと何か胸のつっかえがとれたように、不思議と気持ちが楽になったのを覚えています。

compassion・・・切実な同情。同じ苦しみを経験したからこそ分かち合える同情や哀れみ。

『たんぽぽ』の先生は常に数多くの捨て猫を保護しては世話をしている、本当にネコ好きな先生。そんな先生だからこそ辛い別れも経験しているだろうし、同じ経験をする人の気持ちもわかってくれるのだと思う。そんな先生の言葉だからこそ心に響きました。
「Dinaちゃんの症状は本当に稀だからこそ、奇跡的なネコです。」と・・・。

私にとって、先生はShe is not just a vet... but a compassionate person. です。そんな獣医に巡り合えたことも幸せで幸運なことだと思います。

今日は午前中にDinaの検診、午後は最近入院した伯母のお見舞い。これも辛かった・・・ 小さい頃に祖母を亡くした私にとって、祖母のような存在だった伯母。辛い現実を突き付けられましたが、病室に横たわる伯母の姿が悲しかった。仕事に遅れないよう早めに帰ってきましたが、帰ってくるのが本当に辛かった。涙ぐむ母に励ましの言葉を掛けながらも、何も出来ない自分が情けなかったです。


最近読みだした本↓ "Coping with Sorrow on the Loss of Your Pet" 
愛するペットを失った時にどのように悲しみに向き合うか・・・ そんな事が書かれてある本です。

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何故か、悲しい時は日本語の本を読むより英語の本を読んだ方が前向きになれる。
この本から学ぶことが多すぎる。Amazonで注文して届いたばかりなので、まだまだ先がありますが、既に考えさせられる内容・・・ 何だか、Lindaの言葉を聴いているようです。彼女にはそういうpowerがあった。


それと、『癒し』と言われる音楽は、本当に辛い時はもっと辛い想いをさせることが分かった。
今の私にとって本当に心癒される音楽はBachとMozart。2,3世紀以上も前の音楽がこれほど世界で愛されている理由なのでしょう。本気でBachとMozartを聴いて聴いて、聴きまくっています。もの凄く癒されています。Bachの複雑な宗教的思想、Mozartのシンプルな旋律の美しさ。相対するようで共通するところがたくさんあるんだということを改めて思い知らされています。やはり、2人は偉大なのです。

DinaもWolfyもStanzieも、『たんぽぽ』の先生にお世話になっていこうと思います。

by ecc_nagai | 2012-10-27 00:47 | My Cats:ねこたち