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Consonants are Crucial!

以前英語の発音についてお話ししましたが、英語は子音(consonants)、日本語は母音(vowels)に重点をおきます。





こんな笑い話がありますよ・・・

アメリカでホームステイをしたある学生が、こんな経験をしたそうです。
「ある朝彼女はステイ先のお父さんに『今日は天気が悪い』と言うつもりで"Bad weather."と言うと、そのお父さんはいぶかし気に"Say that again?"と言うので、彼女は"Bad weather."とリピートをした。すると、お父さんはキッチンへ行き、冷蔵庫からバドワイザー(ビール)を出して来て彼女に渡した。『バッド・ウェザー』を『バドワイザー』ととられてしまった。違うと彼女が言えば言うほどビールを差しだされ、とても情けない思いをした」
とか。

この人は2つミスを犯しています。1つは"bad"の"a"の母音。2つ目は"weather"の"th"の発音。
私はこの"th"の発音を必死に生徒たちに伝授しているのですが、なかなか上手くいかない子が多い・・・仕方ないですね、日本語にこんな発音はありませんので。
この"th"は、突き出した舌と前歯の隙間から空いを押し出して発音しますが、この学生はそうしなかったので"z"の音になっていたのです。だから"Budweiser"の「ザー」の音と同じになってしまったのです。う~ん、大学生になってこの発音が出来ないのはちょっと致命的ですね・・・

結局、英語のネイティブ・スピーカーは、「ウェザー」と「ワイザー」の母音が違う事よりも、"th"と"z"の子音の音質の違いの方が気になるという事です。

だから、子音は大切な情報源です。例えば、空港で"NRT"という文字を見たら、"NARITA"の子音だけを拾った「成田」の略だとすぐにわかります。でも、同じ"NARITA"の母音だけを拾って"AIA"と表したって、何の事だかわかりませんよね。子音は母音よりはるかに数が多いので、伝わる情報が細かいですね。英語を言語として読んだり聞いたりする時、まず子音で大方の情報を絞り込んで、後に続く母音で確認していると言えます。いかに、英語に於いて子音が大切かわかります。

当教室の発音のきれいな生徒たちの英語を注意深く聞いてみると、子音がはっきりしているという事、そして母音もフォニックス通りに発音していると言う事です。でも、これに関しては持って生まれた才能や耳の良さも関係してくるとは思いますので、仕方がありませ。発音が上手くいかなくても、へこまずに努力はしてほしいと思います。
ただ、発音が綺麗だと得する事の方が多いです006.gif

by ecc_nagai | 2010-03-03 22:14 | English:英語